2019/02/13
「異界月/Eldritch Moon(EMN)」がリリースされてから初めてのプロツアーが間もなく始まろうとしています。プロツアーで結果を残すかもしれないカードを今のうちに買っておくべきでしょうか?新しいカードがプロツアーを通してどのような値動きをするか、おさらいしましょう。
まず以下の図をみてください。
テ―ロス ~ イニストラードを覆う影までの、リリースされてから1か月間の各セットの平均価格推移です。各セットの略号が書かれた位置が MO リリース日(プレリリース日ではないです)、「PT」と書かれた位置がプロツアー初日です。










これをみるに、最新セットのカードの多くは、最初のプロツアーの結果にほとんど影響されません。そして全体としては、プロツアー直後は値下がり傾向にあります。
ではプロツアー直後に値上がりしたカードは?
一つ前のセット「イニストラードを覆う影/Shadows over Innistrad (SOI)」では、以下のカードがそうです。








逆に言うと、上記4枚以外はプロツアーが終わった直後に買った方が安かったということです。イニストラードを覆う影以前のセットでも、数枚という傾向は変わりませんでした。
プロツアーの途中経過や結果に関わっているのは、《過ぎ去った季節/Seasons Past》と《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》。それぞれ Jon Finkel 氏の使用した「過ぎ去った季節コントロール」デッキ、Luis Scott-Vargas 氏の使用した「黒緑アリストクラッツ」デッキのインパクトが強烈だったため(最終結果は共にベスト8入賞)値上がりました。
特に《過ぎ去った季節/Seasons Past》は当初カス神話レアの値付けだったため、美味しい思いをした方も多かったのではないでしょうか。しかしそれでも、最低価格約 0.5tix から、プロツアー後に落ち着いた価格約 2tix ですから、プロツアー前に買っておけばよかったと後悔する程ではありません。
《瓶詰め脳/Brain in a Jar》と《岸の飲み込み/Engulf the Shore》は、《潮からの蘇生/Rise from the Tides》等を活用する青単色デッキが登場したことによるもので、プロツアー後の話だったと記憶しています。
新セット発売後には、こうして新しいタイプのデッキが試され、一時的に急騰するカードが出ることもあります。しかし、一瞬だけしか勝者リストに載らなかったり、公式大会で結果を残すことができない場合、価格もすぐに落ち着くことが多いようです。
《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》のように、最初のプロツアー以降に再評価されるカードも過去多くありました。


今までの傾向を見ると、新セットのカード再評価のタイミングは、最初のプロツアー以降のグランプリで結果を出した時が多いです。
少なくとも、最初のプロツアー直後の2日間程度は再評価の動きはありません。
というわけで、プロツアー前に焦ってカードを確保するくらいなら、プロツアー直後に有望なカードを買う。というのが良さそうです。結果は要検証。
責任は負いません。